神奈川県二宮町に暮らして6年間の感想
穏やかな自然と便利な暮らし

Et cetera

「二宮町?どこにあるの?」

「二宮町ってどこ?何県?」とよく聞かれます。おそらく神奈川県民でも、横浜市や川崎市の人にはほとんど知られていない場所かもしれません。

私も以前は小田原厚木道路の出入口があることと、コント55号の欽ちゃん(萩本欽一さん)が住んでいることくらいしか知りませんでした。

しかし神奈川県の西南部に位置する二宮町は、実は都心からのアクセスも良く、豊かな自然と便利な生活環境が両立した理想的な「トカイナカ」なのです。二宮町に丸6年住んだ私の経験から、この知る人ぞ知る穴場の魅力をお伝えします。

意外と便利な生活環境

実際に住んでみると、生活の利便性は以前住んでいた横浜市鶴見区とあまり変わりません。

徒歩圏内に西友ビッグ業務スーパーといった複数のスーパーがあり、コンビニ、郵便局や銀行のATM、病院、歯科医院も歩いて行けます。司法書士という仕事柄、よく訪れる法務局(横浜地方法務局西湘二宮支局)も町内にあり至便です。

町の面積は約9平方キロメートルとコンパクトながら、生活に必要な施設が揃っているのは大きな魅力です。

便利な交通アクセス

交通の便も非常に良好です。JR東海道線の二宮駅があり、東京駅から約70分、横浜駅からは約40分で到着します。小田急線秦野駅行きのバス便も多数運行されています。

また、町内を走るコミュニティバス「にの♡バス」もあり、便はそれほど多くないものの、車を持たない方の移動手段として機能しています。

特に車での移動は、東名高速、小田原厚木道路、西湘バイパスへのアクセスが全て10数分以内という好立地。この点では、横浜市鶴見区よりはるかに便利に感じます。二宮町ホームページ

温暖な気候と豊かな自然

二宮町は相模湾に面しているため、冬は暖かく夏は涼しいという恵まれた気候が特徴です。東京都内で積雪があっても、こちらはほとんど降らないことが多いです。

真冬の平均気温は5度を少し超えるくらいで、海が近いこともあり、真夏でも最高気温は都心よりも2~3度は低いようです。年間を通して過ごしやすい環境が整っています。

四季折々の美しい景観

吾妻山の菜の花

二宮町のシンボル的な場所が「吾妻山公園」です。標高136.2メートルの小高い山の頂上に公園が整備されており、JR二宮駅からすぐの場所にあります。

毎年1月から2月にかけて、山の斜面に植えられた約6万株の早咲きの菜の花が咲き誇ります。頂上からは菜の花と富士山、相模湾が一望できる絶景スポットとして知られ、国土交通省の「関東の富士見100景」にも選ばれています。菜の花が満開の時期には「吾妻山菜の花ウォッチング」というイベントも開催され、多くの観光客で賑わいます。湘南二宮町観光ナビ

せせらぎ公園の花々

町内には「せせらぎ公園」もあり、四季折々の花が咲き乱れます。特にハナショウブやアジサイが有名で、6月上旬〜中旬がハナショウブの見頃です。

この公園の特徴は、薬剤を使わずに栽培されていることもあり、天然のホタルが生息する自然豊かな環境になっています。木道が整備されており、花々を観賞しながらゆったりと散策を楽しむことができます。毎年5月下旬から6月上旬にはホタルの観賞会も実施されています。二宮町ホームページ

豊かな生態系

町内を流れる葛川という二級河川には鯉が泳ぎ、イソヒヨドリやジョウビタキ、カワセミ等の野鳥も多く観察できます。自然と都市の利便性が両立したこの環境は、日常的に自然と触れ合いながら暮らせる貴重な場所です。

特産品も充実

二宮町はみかんや原木シイタケ、落花生、玉ねぎ、オリーブなどの特産品も豊富です。特に原木しいたけの生産量は県内トップクラスを誇ります。農業も盛んで、新たな特産品として「湘南オリーブ」の栽培にも取り組んでいます。二宮町ホームページ

トカイナカとしての二宮町

二宮町は都市と田舎の良いところを合わせ持つ「トカイナカ」です。都会の便利さと田舎の自然豊かな環境を両方求める方にとって、理想的な住環境と言えるでしょう。

認知度が低いことが逆に穴場として魅力的で、終の棲家として選んで良かったとしみじみ感じています。横浜や東京へのアクセスも良好で、豊かな自然を楽しみつつ都市部の利便性も享受できる、バランスの取れた生活ができる場所です。

「長寿の里」とも呼ばれるこの地で、これからも四季折々の自然を楽しみながら穏やかな日々を過ごしていきたいと思います。


筆者は2019年3月に横浜市鶴見区鶴見中央から二宮町に移住し、丸6年間住んだ経験を持つ司法書士です。


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