司法書士小椋が「集客用ホームページ」を作らない理由

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はじめに

司法書士として開業していると、ホームページ制作会社からの営業メールが後を絶ちません。「SEO対策で検索上位を目指しましょう」「高評価レビューで信頼度アップ」「プロフェッショナルな写真で好印象を」――何十回、いや何百回と同じような提案を受けてきました。

しかし、私は敢えてそうした「集客用ホームページ」を作っていません。今日は、その理由についてお話ししたいと思います。

依頼者の立場で考えてみる

私がホームページに力を入れない最大の理由は、「もし自分が依頼者だったら」という視点で考えているからです。

想像してみてください。あなたが相続登記や会社設立の登記を依頼する司法書士を探すとき、検索エンジンで上位に表示されているからという理由だけで選ぶでしょうか。☆5つのレビューが並んでいるだけで安心できますか。スーツ姿で微笑む司法書士の写真を見て、「ここにしよう」と思うでしょうか。

おそらく、答えは「ノー」ではないでしょうか。

本当に大切な判断基準

依頼者が本当に知りたいのは、もっと実務的な情報です。

  • 事務所は自宅から近いか
  • 駐車場はあるのか
  • 費用はどれくらいかかるのか

こうした基本的な情報こそが、最初の判断材料になるはずです。

その上で重要になるのが、

  • その司法書士の経験が、自分の依頼内容に合っているか
  • 気軽に、親切に相談に応じてくれるか

こうした点だと思うのです。

レビューの現実

もう一つ、考えてみてください。相続登記や不動産登記の手続きを依頼した方が、わざわざ後日インターネットで☆5つや☆4つのレビューを投稿するでしょうか。

現実には、ほとんどないと思います。

むしろ、何か不満があった場合のクレームや低評価の方が投稿される可能性が高いというのが実際でしょう。つまり、レビューの数や評価は、必ずしもその司法書士の実力や誠実さを反映しているとは限らないということです。

私が選んだシンプルな方法

こうした理由から、私は敢えて「名刺」のような必要最小限の情報だけを掲載したホームページを公開しています。

  • 事務所の所在地と連絡先
  • 取扱業務の概要
  • 費用の目安
  • 駐車場の有無

飾らない、でも必要な情報はしっかり伝える。それが私のスタイルです。

それでも依頼は来る

「それで本当に依頼者が来るのか」と思われるかもしれません。

実は、案外来ていただけるのです。

派手なホームページや巧みなマーケティングがなくても、本当に困っている方、真剣に司法書士を探している方は、シンプルな情報からでも「この人に相談してみよう」と思ってくださいます。

おわりに

司法書士の仕事は、信頼関係が何より大切です。その信頼は、SEO対策やレビューの数ではなく、一つ一つの仕事を誠実にこなすことで築かれていくものだと信じています。

だから私は、これからも自分らしいシンプルなスタイルを貫いていきます。

もし、あなたが司法書士を探しているなら、華やかなホームページに惑わされず、本当に必要な情報を見極めてほしいと思います。

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